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レコメンド

  • A Tower of Silence

    ANUBIS

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     オーストラリアの「ANUBIS」による2011年作ですわ! 本作で特筆すべき点は、なんといっても6部構成の組曲「The Passing Bell」ですわ! 激しい変拍子で幕を開けるこの楽曲は、「19世紀に精神病院の壁の中に閉じ込められ、亡くなった少女」の物語をコンセプトに構築されておりますわ。緊迫感ある変拍子から一転、美しく幻想的な雰囲気で壮大なシンフォニックサウンドを展開するなど、緩急のついた素晴らしい組曲となっておりますわ! 亡くなった少女の望んだこととは一体何だったのか―少女を巡る世界の物語は、美しい叙事詩として語り継がれていきますわ!

    2011

    オーストラリア

    Neo-Prog

  • Milliontown

    FROST*

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     イギリスの「Frost*」の2006年作にして、デビュー作。そして、モダン・プログレの金字塔! シンフォニック・プログレの持つ壮大さ、プログレッシブ・メタルの持つテクニカルさとハードさ、そしてネオ・プログレの持つ美しいメロディックさ――それらを現代的なテクノロジーで甦らせた傑作ですわ! まずは何と言っても、そのキャッチーさとプログレ的叙情性が融合したメロディ! 歌声もさることながら、泣きのギターによる旋律は、ネオ・プログレの美しさをより強く印象付けておりますわ! それでいて、複雑で技巧的なリズムとグルーヴ、モダンなシンセワークによる冷たさ、そして70年代シンフォの叙情性を巧みに織り交ぜたサウンド! これぞ、新時代を切り開くプログレッシブの音! 現代にまで連なる、偉大なるプログレッシブロックの進化の響きを体感せよですわ!

    2006

    イギリス

    Neo-Prog

  • Moonshine

    COLLAGE

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     ポーランドの「Collage」による1994年作ですわ! ネオ・プログレの壮大で華やかな音楽性に煌びやかなサウンドが加わり、非常に豪華絢爛な魅力を放っておりますわ! そんな華やかなサウンドに泣きのギターが絡み、胸を打つボーカルが歌い上げれば、もはや言うことなしですわ! …と、華やかなサウンドに気を取られていると、続く展開には耽美的でロマンチックな美しさが広がり、めくるめくドラマに次ぐドラマが展開されますわ。 嬉しい驚きに満ちた、ネオ・プログレの必聴盤ですわ!

    1994

    ポーランド

    Neo-Prog

  • Brave

    MARILLION

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     イギリスの「MARILLION」による1994年作ですわ! 80年代のネオ・プログレシーンをリードしたバンドでしたが、初期の音楽性を牽引していたボーカルが脱退。その後、新ボーカルに変わり堅実な作品作りを続けてきましたが、満を持して発表されたのが本作、コンセプトアルバムですわ! 「イギリスのある橋で記憶喪失の少女が保護された」という実話に着想を得て作られた本作は、その少女の心を追いながら展開される壮大な叙事詩として描かれておりますわ。 楽曲は組曲形式で連なり、環境音やアンビエントなサウンドスケープが楽曲に深みと自然な揺らぎを生み出し、幻想的でありながら心の揺らぎそのものまで表現しているようですわ! さらに、このアルバムにはある「仕掛け」がありまして、EDのルートが分岐するようになっておりますわ。通常盤では「Made Again」で救済の歌が歌われるのですが、「Spiral Remake」版を聴くと、そこで物語は幕を下ろし、永遠に闇の中に消えることとなります。 まさにこの物語は、希望であると同時に絶望でもあるという二面性を表現したダブルエンディングですわ! 楽曲がシームレスにつながっているため、通してアルバムを聴くハードルは少し高いのですが、それに見合うだけの素晴らしい音楽体験が待っておりますわ!

    1994

    イギリス

    Neo-Prog

  • E2-E4

    MANUEL GÖTTSCHING

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     ドイツの「MANUEL GÖTTSCHING」による1984年作ですわ! 先述した「Ash Ra Tempel」のメンバーでもあった彼が、バンド解散後に制作したソロアルバムとなっており、自宅で即興演奏したものをそのまま無編集でリリースしたという、まさに奇跡のようなアルバムですわ! シンプルで無駄のないミニマリズムなサウンドに、反復するリズム。それなのに宇宙的な音の広がりや浮遊感を感じさせるような叙情性...。 後にクラブミュージックでもサンプリングされ、ハウス・テクノにも大きな影響を与えた名盤ですわ!

    1984

    ドイツ

    Krautrock

  • On The Way To The Peak Of Normal

    HOLGER CZUKAY

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     ドイツの「Holger Czukay」による1981年作ですわ! CANの創設メンバーでもあり、その自由な精神を受け継ぎつつ、ソロとしての実験性を強く打ち出した作品となっておりますわ。クラウトロック、サイケデリック、エレクトロニックなサウンドが特徴的ですわ。 「ノーマルの頂へ」という邦題にしては、随分と不穏な雰囲気が漂っており、ラジオノイズやヴォコーダー、サウンドコラージュなどによるテクスチャやズレによる実験的な音像が展開されますわ。そこにフレンチホルンやコンガなどアコースティックなサウンドが加わり、不思議と心地よい浮遊感に満ちた音世界となっておりますわ! 自由奔放で実験性に満ちつつも、聴き込むたびにポップさすら感じてしまう……クラウトロックの妙技、ここにありですわ!"

    1981

    ドイツ

    Krautrock

  • Känguru

    GURU GURU

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     ドイツの「Guru Guru」による1972年作ですわ! フリージャズ・アヴァンギャルドバンドからそのキャリアをスタートさせたバンドでしたが、徐々にサイケデリック・スペースロックの影響を受け、その音楽性を発展させてきましたわ。そうして構築された彼らの音楽性が一つ結実したアルバムが本作といえるでしょう! スペースロックと、フリージャズ。バンドの代名詞のようなジャンルをそれぞれ巧みに融合されており、そこにシュールなユーモアがエッセンスとして加わっており、まさに「Guru Guru」な世界観を展開しておりますわ!

    1972

    ドイツ

    Krautrock

  • Ash Ra Tempel

    ASH RA TEMPEL

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     ドイツの「Ash Ra Tempel」による1971年作ですわ! クラウトロック黎明期を代表するアルバムの一つであり、後にそのジャンルで活躍する偉大なメンバーたちによる、奇跡のようなバンドのファーストアルバムですわ! クラウトロックといえば「長尺ジャム+陶酔的なスペースサウンドと電子音」を確立した構造をしており、特にロック的なジャムセッションから電子アンビエント的な輪郭が溶けていくような酩酊感には、目を見張るものがありますわ! 宇宙的な静寂と狂気、ループとジャム──そういった相反する二つの要素が高い次元で統合・調和されており、その後のクラウトロックはおろか、様々な音楽ジャンルに影響を与えた名盤と言えるでしょう!

    1971

    ドイツ

    Krautrock

  • Yeti

    AMON DÜÜL II

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     ドイツの「Amon Düül II」による1970年作ですわ!邦題は「地獄!」。 クラウトロック黎明期の作品であり、「クラウトロック運動全体にとっての礎の一つ」とまで称されるアルバムですわ! その音楽性は、後のクラウトロックと比べると、サイケデリック色の強いジャム・ハードロックという印象がありますが、その陶酔感や空間感のあるジャムは、なるほど後のクラウトロックと強く結びついていると感じられますわ。 歌モノも多くメロディは聴きやすい反面、そのハードサイケデリックの極彩色とアヴァンギャルドな音像は、たまらない魅力がありますわ! こうした実験性に満ちたアルバムに誘われ、その後クラウトロック文化が開花していく──抑えて損はない名盤ですわ!"

    1970

    ドイツ

    Krautrock

  • Mirage

    KLAUS SCHULZE

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     ドイツの「Klaus Schulze」による1977年作ですわ! キャリアの初期には「Tangerine Dream」や「Ash Ra Tempel」でドラマーとして活躍しておりましたが、その後はソロとして活動。 本作は特にそのキャリアの中でも、アンビエント・スペースミュージックに接近した頃のアルバムで、静謐にして深淵な電子音楽の世界が堪能できますわ! 元ドラマーとして活動しておりましたが、本作ではドラムの音はほぼ皆無。シンセやドローンの音の波、余韻の間、そして余白や静寂が、ヒーリングミュージックのような安らぎと落ち着きを与えてくれますわ。また、サブタイトルは「電子的な冬の風景」と付けられており、その氷のような透明感や電子的な冷たさが音から伝わってきますわ。 電子音楽界のパイオニアとも呼べる彼の作品群は、アンビエント・ニューエイジの基礎となり、「ベルリン・スクール」と呼ばれるスタイルの代表格とも言える名盤となっておりますわ!

    1977

    ドイツ

    Progressive Electronic