Close to the Edge
YES
キラキラと輝く宝石の煌めきをそのまま音に閉じ込めたような、透き通るサウンド。空へと舞い上がるかのように広がる、讃美歌のように厳かで美しいコーラスは、耳に触れた瞬間から心を優しく包み込み、まさに至福の聴き心地! けれども、ただの美しさに留まらないのが本作の真骨頂。よく耳を澄ませば、ステージ上を縦横無尽に駆け巡るようなアグレッシブなベースラインが、力強く脈打っていますの。そして、その上を舞うギターはまさにアクロバティック!高低を自在に行き来し、鋭いフレーズから繊細なアルペジオまで、瞬く間に表情を変えるその姿は、まるで空を舞う鳥のようですわ。 一聴すれば、各パートがそれぞれ別の楽曲を奏でているかのように自由奔放ですが、美しいボーカルがそのすべてをひとつにまとめあげ、完璧なアンサンブルへと昇華してしまいますわ。こうして生まれた音楽は、まさに奇跡のような調和。これぞ永遠に語り継がれるべき偉大なアルバムですわ!