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レコメンド

  • The Power and the Glory

    GENTLE GIANT

      本作は「権力の腐敗と理想との差」という重厚なテーマを掲げ、当時の社会情勢や政治的空気を色濃く反映した、バンド史上でも特にシリアスな雰囲気を持つアルバムとなっておりますわ。  もともと彼らは、変拍子を駆使した緻密なアンサンブルや、複雑で多層的なコーラスワークを武器とする、シニカルで超絶技巧なプログレッシブ・ロック・バンド。しかし本作では、コンセプトに沿った統一感のあるシリアスなムードが全編を覆い、緊張感と構築美が絶妙なバランスで両立していますわ。楽曲は時に鋭く切り込み、時に静かに語りかけるように展開し、その抑揚が物語性をより際立たせていますの。  その結果、複雑で挑戦的でありながら、驚くほど聴きやすく、知的で深みのある完成度を誇る作品へと仕上がっているのですわ。精緻な演奏と鋭いテーマ性が絡み合い、聴く者の思考を刺激し続ける...。  まさにこれこそ、プログレッシブ・ロックの醍醐味に他なりませんわ!

    1974

    イギリス

    Eclectic Prog

  • Nursery Cryme

    GENESIS

      本作では、「Peter Gabriel」様、「Steve Hackett」様、「Tony Banks」様、「Mike Rutherford」様、「Phil Collins」様という、バンドのプログレ黄金期を支える最強メンバーがついに一堂に会し、その後の音楽性を確固たるものとした重要作となっておりますの。彼らの代名詞ともいえるシアトリカルかつ重厚なシンフォニック・ロックは、本作でも存分に炸裂。まるで舞台演劇のような構成力と、息を呑むほど緻密なアンサンブルは、ライブパフォーマンスと併せてまさに必見ですわ!  幻想的で美しい音の世界観の中には、どこか不気味でグロテスクな寓話的要素が潜み、アルバムジャケットもまたその妖しさを倍増させていますの。優美と狂気が渦を巻きながら展開する音楽は、まるで物語絵巻のようにリスナーを引き込み、最後まで逃がしませんわ。これぞまさに、幻想と怪奇が融合した「怪奇骨董音楽箱」ですわ!

    1971

    イギリス

    Symphonic Prog

  • Ribbon Butterfly

    YUKA AND CHRONOSHIP

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     日本の「YUKA AND CHRONOSHIP」による25年作ですわ! 本作は、主人公リセットが嵐の夜に、謎の蝶「Ribbon Butterfly」に導かれて異世界へと迷い込むストーリーとなっておりますわ。 そのストーリーからも想像できるように、その音楽性は非常にファンタスティックでありながら、ダイナミックなサウンドがそのドラマチックな物語を表現していますわ! リセットの不安な心と、優雅にしかし惑うように誘う「Ribbon Butterfly」。そして、その途中で出会う不思議な仲間たち...。 これぞまさに、壮大な幻想叙事詩!ぜひ、この物語に導かれてくださいませ!

    2025

    日本

    Neo-Prog

  • The Void

    BEARDFISH

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     スウェーデンの「Beardfish」による2012年作ですわ! 重厚でダークなテイストで、プログレメタルにもかなり接近しつつも、その本質は70sのプログレをしっかりと受け継いだものとなっておりますわ! ダークな導入部分からじっくりアルバムを聴き進めていくと、徐々に表情を見せてくるメロトロンの美しい響きに、ジャジーでクラシカルなアンサンブル! 衝動的な激しさから、幻想的な叙情性へと高まっていくドラマチックな展開!これぞプログレッシブならではの進化ですわ!

    2012

    スウェーデン

    Eclectic Prog

  • The Masquerade Overture

    PENDRAGON

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     イギリスの「Pendragon」による1996年作ですわ! 壮大なコーラスとオーケストラで気高く幕が開く、最高のオープニング!これだけで期待が高まってしましますわね! もちろんその後に続く楽曲も素晴らしく、仮面劇のように展開される人生の喜びや苦悩をドラマチックかつ麗しく展開していきますわ! 全編を通して豊かな叙情性とシアトリカルな美しさで構築されており、その感動的なフィナーレには拍手喝采! これぞまさにプログレによる人生の讃美歌!ネオプログレの王道とも言えるこの名盤は聴き逃せませんわ!!

    1996

    イギリス

    Neo-Prog

  • Pale Communion

    OPETH

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     スウェーデンの「Opeth」による2014年作ですわ! プログレメタルですが、メタル要素はあまりなく、70年代のプログレアルバムのような趣がありますわ。 ジャジーなリズムに、幻想的で幽玄なメロトロン。しかし、メタリックさを仄かに忍ばせて、静と動をドラマチックに展開! そのサウンドに、どことなくミキシングを担当したスティーヴン・ウィルソン様の顔がチラつくのもまた醍醐味ですわ! 「メタルバンド!」と思って再生するとやや物足りないと思うかもしれませんが、プログレ作品としてはまさに一級品! 固定概念を抜きにして、その優雅なサウンドをぜひ体験してくださいまし!

    2014

    スウェーデン

    Tech/Extreme Prog Metal

  • Deconsecrated And Pure

    ALIO DIE

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     イタリアの「ALIO DIE」による2012年作ですわ! アンビエント・ニューエイジなサウンドで、まさに「祈り・安らぎのための音楽」と言う言葉が似合いましょうか。 中世的教会音楽のような神秘的な音に、どことなく漂う中東・アラビア的なサウンドが重なり合い、あたかもそこは教会・大聖堂の中。 しかし、その音は繊細にサンプリングされた電子音による現代的なアプローチ。まさに古来からの神秘主義と現代のテクノロジーが融合した、時代を超えた芸術ですわ! このアルバムと共に、心穏やかに、深く静かに祈りましょう。

    2012

    イタリア

    Progressive Electronic

  • Volume 10

    ELECTRIC ORANGE

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     ドイツの「ELECTRIC ORANGE」による2014年作ですわ! クラウトロックのその実験的精神はもはや語るまでもありませんが、その精神性を現代的に昇華! 揺らぐようなドローンやバラバラに響く個々の楽器の音が、流れを見出すようにグルーヴへと完成されていく様は、まさに即興ならではの冒険精神! しかし、そのグルーヴへと完成されるまでにはサイケ・アンビエント・ドローンと様々なジャンルの狭間をスルスルと抜けていくようで、単なる即興を超えた展開と実験性に満ちていますわ! 即興的でありながら、完成度の高い構築美...。これぞまさにネオ・クラウトロックの金字塔ですわ!

    2014

    ドイツ

    Krautrock

  • 勇気

    BETCOVER!!

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     日本の「BETCOVER!!」による25年作ですわ! フリージャズとファンキーなグルーヴに、哀愁漂うムードのある歌謡ロックなサウンド! 再生すれば、あたかもここは場末のジャズバーか、それとも古びたキャバレー。 終わらない夜。一灯の光に集まる誘蛾のように、このアルバムに誘われていくでしょう。

    2025

    日本

    Eclectic Prog

  • The Dark Side of the Moon

    PINK FLOYD

      世界で最も有名なプログレッシブ・ロック・バンドといえば、間違いなく「Pink Floyd」でしょう。そして彼らの代表作『The Dark Side of the Moon』は、「カタログチャートで30年以上ランクイン」という驚異的なギネス記録を打ち立てた、まさにモンスターアルバムですわ!さらに、全世界での売上はマイケル・ジャクソン様の「Thriller」、AC/DC様の「Back in Black」に次ぐ「史上最も売れたアルバム第3位」という偉業も成し遂げていますの。  その音像は、宇宙空間を漂うようなダークで幻惑的な広がりを持ち、時計の音や心臓の鼓動などを取り入れたコラージュ的手法、緻密なサウンドデザインは今なお革新性を失っておりませんわ。そして、楽曲全体を貫くテーマは「現代にも通じる人間の狂気」。哲学的かつ普遍的な歌詞は、聴くたびに新たな意味を発見させ、半世紀を経た今も色褪せることなく、まるでジャケットのプリズムが放つ光のように、わたくしたちの心へ永遠に響き続けているのですわ!

    1973

    イギリス

    Psychedelic/Space Rock